26Jun
米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が販売するベビーパウダーが卵巣がんの原因とし損害賠償を求める裁判で、同社に賠償金の支払いが命じられました。
ベビーパウダーといえば、メーカーは違いますが僕も幼少の頃に愛用していた品です。愛用していたというより、母親が僕に使っていたということなのですが、敏感肌&アレルギー体質で夏場の汗疹に悩まされた僕にとっては有効だった?確かに、「ベビーパウダーを身体に塗り擦ってもらうと気持ちが良かった」という記憶は今でもあります。肌がスベスベ、さらさらになって汗がひくんですよね。
ただ、それは幼少の頃の話しで今は使ってません。我が家にもベビーパウダーはなく特に気になる品ではなかったのですが、今回の報道でベビーパウダーのリスクについて知ったわけです。
報道によれば、ベビーパウダーの原料となるタルク(滑石)が、卵巣がんの原因になった可能性が指摘されています。タルク(滑石)とは天然の鉱物です。粉状にしたものはベビーパウダーだけでなく、ファンデーションや制汗剤などに使われています。
ただ、動物実験において、その毒性(肺に腫瘍をつくる原因となる可能性)が指摘されています。1982年アメリカの研究においては、パウダーの愛用者は卵巣がんになるリスクが2倍~3倍あると発表もされています。
また、タルクには、あの悪名高いアスベストが混入されている可能性も指摘されているんです。タルクを採掘する過程でアスベストが混入するのです。アスベストは発がん性物質として知られる物質ですが、屋根や壁などの建材として利用されていました。粒子が細かく肺などのに取り込まれて身体に悪影響を及ぼすことで知られています。実際、1987年、日本でもアスベストが混入したベビーパウダーが回収されています。2008年には、韓国にて、中国産のパウダーからアスベストが検出され大きな社会問題にもなっています。
いずれにしても、今回の判決でタルクの危険性が解明されたわけではありません。J&Jのベビーパウダーが卵巣がんの原因とは言えないのです。複雑化した現代社会において即効性のない物質を長期的に使用し続けた際の悪影響を解明することは出来ません。身の回りに溢れる有毒物質が複合的に作用した結果という見方が強く原因を特定することが出来ないのです。今回の判決は、その有毒性の可能性を事前に提示していなかったことに起因しているだけなんです。
こういった話しは知識として知っておいた方が良いかと。
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