7Nov

Last Updated on 2025年11月1日 by 岡柳 薫
経皮毒について調べていたのですが、出産の際に”羊水からシャンプーの臭い”がした!という話を目にしました。それがネット上では経皮毒の事例のように言われ話題になっていました。
経皮毒とは
経皮毒とは「化粧品やシャンプーなどの日用品に含まれる有害物質が皮膚から体内に吸収され、分解されることなく蓄積して健康を損なう。場合によっては、胎児にも悪い影響をおよぼす」という仮説で、2005年に出版された本で使われた造語です。
この仮説を肯定するかのように、産婦人科の医師をネタ元にする「出産の時に羊水からシャンプーの臭いがした」とういう話が、経皮毒はあるとする状況証拠のように扱われているようです。この話しが実話なのか?作り話なのか?分かりませんが、
「シャンプーの成分が頭皮から体内に吸収され子宮に蓄積された」というように捉えると、逆に経皮毒はウソだというミスリードに成り兼ねない。「シャンプーの匂い」と断定しているのも不自然に思えます。
人口香料が体内に吸収され蓄積するという説
匂いって、大気中で気化した物質を体内に吸収して感じるモノです。その物質は体内に蓄積されやすく身体に影響を及ぼすと言われます。アロマセラピー(芳香治療)も香りが身体におよぼす影響です。
香水や柔軟剤の香りに敏感に反応して体調を崩す、いわゆる合成化学物質過敏症の方も増えていますよね。
その他、シャンプーに限らず、リンスやコンディショナーに配合されている人工香料、それから塗料や接着剤、インクや薬品などの匂いも体内に吸収されます。
僕たちは、これらの合成化学物質が配合されている日用品を日々使っているんです。このような合成化学物質の匂い成分が体内に吸収され蓄積されれば、羊水から異臭がする可能性もあると思うわけです。
つまり、羊水の異臭が事実だとすれば、それはシャンプーの成分が頭皮から吸収された経皮毒が原因ではなく、あらゆるモノに配合された合成化学物質の匂いが、継続的に皮膚や口、鼻から体内に吸収され子宮に蓄積した結果だと疑いたくなるわけです。
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