27Mar
ここ最近、裏インティバリで以前に取り上げた「経皮毒はうそ?ほんと?」へ、検索からのアクセス数が増えています。たまたま検索結果の上位に表示されているからなんですけど、もう十年以上前に話題となった「経皮毒」について、今でも検索する人がいるということなんですよね。恐らく何らかのトラブルを抱えていて、その原因が合成化学物質にある?と疑っている方たちだと思うのです。
経皮毒については賛否両論で、何が真実なのか分からないのが現状。自分自身で判断するしかないのですが、「経皮毒はうそ」と主張する人の中には、経皮毒が科学的に証明されていないこと、それから、マルチ商法と結びつけて考えている人たちもいるようです。「科学的に証明されていないこと」については、「経皮毒はある?ない?」に記載したので、今回は、「経皮毒とマルチ商法」というタイトルで私見を述べていこうかと。
経皮毒とは
薬学博士の竹内久米司氏と稲津教久氏らの著書「経皮毒―皮膚からあなたの体は冒されている!」に書かれている造語で、
「化粧品やシャンプーなどの日用品に含まれる合成化学物質が」
「皮膚から体内に吸収され」
「分解されることなく蓄積して健康を損なう」
「場合によっては、胎児にも悪い影響をおよぼす」
という仮説です。2005年に出版されています。肌トラブルを抱える方にとっては、とくに驚く仮説ではないと思うのですが、2008年、とあるネットワークビジネスをする化粧品販売会社に3か月間の業務停止命令がだされたことで、同時に経皮毒の信憑性が疑われるようになりました。
どういうことかと言えば、この化粧品販売会社が、自社製品を売り込むために経皮毒という言葉を使い他社製品を貶め、セミナーなどで会員を募ったことが理由で業務停止になったのですが、そのことで経皮毒とマルチ商法が関連付けられてイメージを悪くしてしまったんですよね。
経皮毒とマルチ商法は無関係
ただ、このネットワークビジネスと経皮毒は、本来、まったく関係ないですよね?経皮毒という本が出版され、それが話題になったから利用されただけ。仮に、もし万が一、経皮毒の著者とこの化粧品販売会社が結託していたとしても、経皮毒とマルチ商法を結び付けて「経皮毒はうそ」と結論付けるのは間違いだと思います。経皮毒という言葉は使われていませんでしたけど、出版される以前から合成化学物質の有毒性については言われていました。
それに、自然派、オーガニック派の化粧品販売に経皮毒ネタはもってこいですが(笑、逆に、合成化学物質が主成分の化粧品販売だって、「経皮毒はうそ」と上手く説明出来れば、それは合成化学物質が主成分の化粧品の安全性を説いたことにもなるわけで、どっちにしろ利用される?
まとめ
いずれにしても、複雑化した現代社会において、即効性のない経皮毒と、今、多くの人が抱える身体的なトラブルとの因果関係を科学的に証明することは出来ないので、やっぱり最終的には自分自身で判断するしかないのですが、出来るだけ疑わしいものは避けた方が無難だと思う次第です。後から、やっぱり経皮毒はあったなんて言われても困りますからね。これも「経皮毒はある?ない?」に書きましたけど、実際、アメリカでは、経皮毒を疑って販売禁止になった化粧品があります。
また、経皮毒とマルチ商法を関連付けて「経皮毒はうそ」と判断するのは論理的ではありませんよね。
(経皮毒関連投稿)
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