26Sep

”環境ホルモン”とは?
”環境ホルモン”とは、人や動物のホルモン系(内分泌系)に影響をおよぼす化学物質の通称です。ホルモン系に異状をきたすと、「生殖機能の低下」「発達異常」「乳がんや前立腺がんなど癌リスクが増す」と言われます。
たとえば、近年、自然界の野生動物に生殖器の異状がみられるなど、世界中で生物の異変が報告されています。いずれも体内から合成化学物質(環境ホルモン)が検出されており、正常なホルモン作用の妨げになっているものと思われます。
河川や海に生息する魚介類にもメス特有の性質を持ったオスが発見されるなど生殖機能の異常が報告されています。これらは環境ホルモンが魚介類の体内であたかも女性ホルモンのように振舞った結果と考えられています。
ベトナム戦争中(1961~1975)アメリカ軍は170Kgものダイオキシンといわれる環境ホルモンのなかでも《最強の毒素》が含まれる枯れ草剤を森林地帯に散布しました。
その結果、ベトナムでは60年後半から死産・流産が増加。流産が減少しはじめた78年頃から発ガン率が増加、90年代になっても依然胎児の先天異常の増加が続きます。
見えないリスク”環境ホルモン”
このような環境ホルモンが農薬(ダイオキシン)やプラスチック(ビスフェノールA)、防腐剤(パラベン)などに使われています。防腐剤(パラベン)が使われている化粧品もあります。
防腐剤だけでなく、合成香料が主成分の芳香剤や柔軟剤も疑わしいと言われます。保存料、香料、着色料などを使った食料品も疑わしい。
多動症や学習障害などの原因として胎児期・幼児期の生活環境が大きく影響すると言われますが、環境ホルモンの影響も一因と言われているのも気になります。
最後に
実は、環境ホルモンについては、科学的根拠の面で賛否両論あります。
「生殖機能の低下」「発達異常」「乳がんや前立腺がんなど癌リスク」などの健康問題が環境ホルモンだけに起因していると科学的に証明するのは困難です。遺伝や、生活習慣、栄養、ストレスなど複合的な要因が大きく影響していると考えられるわけです。
また、人間と動物や魚介類は代謝の仕組みや免疫の反応が異なるので、動物や魚介類に起きた現象を人にあてはめるのは早計という考えもあります。
これらは、科学的根拠に乏しいモノに対して、過剰に恐怖心を煽るべきではないという考えが根底にあるようです。
いずれにしましても、現代に生きる私たちの周りには合成科学物質が溢れているわけで、それらを避けることは出来ません。
環境ホルモンの毒性は本当なのか?あるいは、騒ぎすぎなのか?真実は分かりませんが、でも、だからと言って、わざわざリスクがあると疑わしいモノを好き好んで選ぶ必要はないかと。
できるだけ疑わしいモノは避けた方が無難だと思うわけです。
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コメント
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コメント (1)
こういった投稿に嫌悪感をもつ方もいるかと思います。それこそ、本文中にも書きました通り「科学的根拠に乏しいモノに対して、過剰に恐怖心を煽るべきではない」ということかと思います。そこは申し訳ありません。
ただ、環境ホルモンについては、賛否両論あり、何が真実なのか?見えない部分がある中で、インティバリとしての考えをお伝えしたいだけ。決して、「恐怖心を煽って」インティバリをお勧めするような思惑はありません。