1Nov

”F1種”(=ハイブリッド)ってご存じですか?
人為的に異種を掛け合わせて作る雑種のことです。雑種には双方の優れた点を引き継ぐ「雑種強勢」という力が働き、見た目が良く、病害虫にも強く、成長が早まり収穫量が増すという利点があるそうなんです。
今日、僕たちの周りにある食物の多くがこのF1種から育ったものです。農業の発展に大きく貢献したと言えるでしょう。
一方で、デメリットについても囁かれています。
たとえば、農家は毎年「F1種」を買う必要があります。なぜなら、「F1種」は一代限り、この「F1種」から取れた種にはF1種が持つような利点が引き継がれないので。
更に、世界の種苗市場は一部の多国籍企業によって支配されており、農業が企業によって支配されているという指摘もあります。
また、F1種は遺伝子操作とは違う「雄性不稔植物」という技術による品種改良です。この「雄性不稔植物」とは突然変異のミトコンドリア異常により雄しべが退化した植物のこと。
本来ではれば、自然淘汰されていく種ですが、F1種を効率よく増やすため、人為的に「雄性不稔植物」を保護し増やしたようなんですが、
このミトコンドリア異常のある植物から蜜や花粉を集めて作られたローヤルゼリーで育った女王バチは世代を重ねるごとに異常ミトコンドリアの蓄積が多くなり、あるとき無精子症の雄バチを産むのではないか?ミツバチの減少に大きく関わってるのでは?そんな疑念もあるようです。
そういったこともあり、F1種ではなく固定種を使った自然農法、有機栽培など、昔ながらの農法を守り生命の循環や地域の風土に根ざした栽培が注目されるようになってきました。
兎にも角にも、僕たちの生活は科学の力で飛躍的に便利になったわけですが、その裏では見えない代償を払っているとも言えそうです。
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