24Oct

Last Updated on 2025年11月21日 by Kaarl(カール)
群馬展で”コンニャク石けん”を扱う業者さんとご一緒することがあります。同じ化粧品ジャンルでブースも近くなることがあって、お客さんから「何が違うのか?」質問されることもしばしば。実際に試したこともあるのですが、今回は、このコンニャク石けんを忖度なしにレビューします。
成分から見るコンニャク石けんの特長
まず、コンニャク石けんの主成分ですが、裏表示を見ると、主な成分は
- 水
- 合成界面活性剤(洗浄剤)
- 保湿剤(グリセリンやアミノ酸など数種)
- 増粘剤数種
これに青りんごなどの香料や防腐剤、着色料が添加されています。
水に合成界面活性剤を配合した洗浄液をコンニャク成分などの増粘剤でゼリー状にしていることから「コンニャク石けん」と呼んでいるかと思いますが、本来、水と油脂を鹸化させたモノを「石けん」というので、コンニャク石けんは、厳密には〈石けん〉と言えません。
どちらかと言えば〈洗顔料〉に近いと思います。
また、合成界面活性剤(洗浄剤)の刺激を和らげる緩和剤や抗アレルギー剤が配合されており、弱酸性に仕上げられているようです。
お肌は弱酸性です。お肌の表面を弱酸性の状態に保つことでバリアー機能が働くのですが(アルカリに傾くと乾燥するのですが)、弱酸性のお肌に、弱酸性の洗剤なら刺激は弱いと思います。
職人目線でみるコンニャク石けんの用途とは?
一方で、弱酸性ソープは洗浄力に乏しく泡立ちも悪いです。ただ、このコンニャク石けんを〈石けん〉ではなく〈洗顔料〉としてみれば、
インティバリの洗顔石けんは優しく洗うことが目的なのに対して、
コンニャク石けんはメイクアップのように、増粘剤や保湿成分でお肌表面の凸凹を平にして膜を貼ることで、光の反射が均一になり、お肌が白くツルッと見えたり、しわが目立たないように見せることが出来ます。実際、石けんとしては不要と思えるほどの保湿剤が使われているようです。
そういった意味でいえば、インティバリの洗顔石けんとコンニャク石けんは使用目的が異なりますから、どちらが「良い」「悪い」という話ではなく、用途に応じて使い分ける使い方が望ましいかと。
補足:弱酸性=安心とは言えない理由
最後に、コンニャク石けんに限らず、弱酸性ソープの使用感は低刺激なのですが、乏しい洗浄力を補うために合成界面活性剤が配合されています。合成界面活性剤には(残留性・脱脂力・タンパク変性)という性質があり、それが刺激になることもありますので、敏感肌の方は使う頻度など注意が必要です。
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