4Jul
日焼け止めの成分が環境を破壊する!?
米ハワイ州にて、サンゴ礁への有害性が指摘される物質を含んだ日焼け止めの販売を禁じる法案が成立しました。該当成分の中には日本でも多くの化粧品に配合されている(オクチノキサート|日本名:メトキシケイヒ酸エチルヘキシン)が含まれています。
このメトキシケイヒ酸エチルヘキシンを日焼け止めに配合することで、耐水性と紫外線防止効果を高めることが出来ます。海水浴場で使う日焼け止めですから必要不可欠な成分なのでしょう。
ただ、もう何十年も前から、これらの成分が水質汚染の原因になっていると指摘されていました。その有毒性が証明できないため規制されず、日焼け止めだけでなく同じ成分が配合された化粧品類が世界で流通しているわけです。今回の法案も、該当する成分(オクチノキサート|日本名:メトキシケイヒ酸エチルヘキシン)の使用が禁止されるわけではありません。あくまでもハワイ州内で日焼け止めの販売が禁止されるに留まり、ハワイに訪れる観光客が持参する日焼け止めを法的に規制するものではありません。
日本でも、このメトキシケイヒ酸エチルヘキシンが配合されている日焼け止めが数千種類もあり、上限20%まで配合可能とされるほど、安全性の高い成分と認識されています。
トキシケイヒ酸エチルヘキシンは本当に安全なのか?
このメトキシケイヒ酸エチルヘキシンが安全制の高い物質と認識されている理由は、動物実験のデーターによるところが大きいからだと思います。
動物実験は、どのぐらいの量で有毒性を発揮するかをみる実験です。たとえば、母乳からメトキシケイヒ酸エチルヘキシンが検出されたというデーターもありますが、これはいわゆる経皮毒で肌から体内に吸収されたと思われますが、有毒性を発揮しない微量であれば有毒性なしと判断されます。有毒性を発揮しない微量であれば安全という認識です。但し、微量でも長期的に摂取し続けたらどうなるか?そこは明確ではありません。
複雑化した私たちの生活環境において、長期的にみた場合、メトキシケイヒ酸エチルヘキシンがどのように人体に影響を及ぼすか?何がどのように影響した結果なのか?それを証明する実験は不可能に近いでしょう。数十年前には見ることのなかったアトピー性皮膚炎などの肌トラブルも、その原因を特定できないのも同じ。「微量でも長期的に摂取したらどうなるか?」そこを解明する手段がないわけです。
ただ、環境問題の観点から言えば、毒性を発揮しない微量でも、他の有毒物質と結びつき毒性を増す複合汚染が原因とする説が有力です。ハワイにおいても、塵も積もれば山となる的に、微量とは言え、多くの観光客が集まり日焼け止めに配合されたメトキシケイヒ酸エチルヘキシンを海に排出すれば、安全数値を超えサンゴ礁など自然に影響を及ぼすという認識だと思います。
このようなこともあり、インティバリでは天然成分100%の素材だけを使い商品化しています。
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